スポーツ

ジャパン旋風

 見事WBC連覇を飾った侍ジャパン。こちらは新聞や特集記事を眺めながらいまだに勝利の余韻に浸っているというのに、当の侍たちはそれぞれ所属チームに合流して汗を流している。

 それにしてもやはり野球は面白い。1球1球の駆け引きを固唾をのんで見入ってしまった。これが野球の醍醐味だろう。

 今シーズンから導入される15秒ルール。野球の魅力を奪いつくす悪法にしか思えない。試合時間が短かろうが長かろうが要は中身の問題。柔道とJUDO、競輪とKEIRIN、似て非なるもの。野球とベースボールその一例かも知れないが、昨シーズンまでの野球とこれからの野球も「似て非なるもの」にならないことを切に願う。

 さぁ、今週末、競馬はドバイワールドカップ。日本からはカジノドライヴが参戦する。ほかのレースにはダイワスカーレットがターフを去った今一心に女王の名を背負うウオッカ、骨折を克服し世界に挑むバンブーエールも出走。

 外国産でしかも日本であまり走っていないカジノドライヴ。日本球界を経ずレッドソックスに入団した田沢のようで感情移入しにくいがWBCに続き、再び日の丸を頂点に掲げて欲しい。

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WBC決勝進出

 ワールドベースボールクラシック(WBC)、日本は準決勝でアメリカを下し決勝へ進出した。

 相手は韓国。今大会ではすでに4度対戦し、2勝2敗。大舞台で再び雌雄を決することとなった。それにしても決勝を争う2国が事前に4度も顔を合わせなくてはいけないとは…。

 思えば前回覇者の日本。北京金の韓国。この2国で決勝を争うのは順当と言えば順当な結果だったのかもしれない。ただ、前回大会の日本は優勝はしたものの薄氷の勝利だった。韓国とは3戦して1勝2敗。北京ではメダルすら逃した。今大会は日本にとって真価が問われる大会だった。

 それが韓国以外には負け知らず。特にベースボール大国キューバ相手に2戦完封勝ちと日本の野球が本場のベースボールと互角以上に渡り合えることを証明して見せた。が、それは韓国も同様、いや日本以上に国際大会で実績を残している。第1回WBCでは日本に準決勝で敗れた試合以外は負け知らず。北京では全勝で金メダルを獲得した。今大会も日本に2度負けた以外は負け知らず。つまり韓国は日本以外には負けていないということだ。

 ここにきて日本の打線がまんべんなく打ち出しつながりを見せつつある。いち早く流れを掴めば初戦の再現もあり得るのではないか。ベースボールの母国アメリカで行われる世界一を決める野球の試合。ベースボールファンの目にはどう映るのであろう。

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星野ジャパン考

 かわいさ余って憎さ100倍。マスコミは一斉に星野ジャパンの敗因を探っている。星野監督も「批判は甘んじて受ける」ようなので素人ながら言いたいことを言わしてもらう。かわいさ余ってのことだ。

 4位が確定した時、星野ジャパンの頭に浮かんだことは「甘かった」という一言ではないだろうか。環境への対応。他国との力関係。そしてなにより「まだ次がある」という意識。

 短期決戦に次はない。失敗を次で取り返すことも逃したチャンスがまた次やって来る事も不調の選手が調子を取り戻すまで待つ事も短期決戦では期待できないのにそれを待ってしまった。大きな敗因だ。星野監督の選手の気持ちを汲む「心情采配」が完全に悪い方へ出てしまった。こうなると野村監督のような状況で判断する「現実的采配」ならと思わずにはいられない。

 1番許せないのは準決勝の韓国戦敗戦後に新聞に載った宮本選手の言葉「金メダルへの思いの強い方が勝つ」。言語道断だ。今大会の野球。WBCの王ジャパン、アテネの中畑ジャパンと比べるまでもなくひと試合ひと試合が面白くなかった。選手の熱さを感じなかったからだ。投手陣は頑張っていたし、川崎も怪我をおしてよくやった。上原も復調を感じさせる投球を見せてくれた。 しかし打線の方は淡々としていてちょうど巨人打線のようなイメージを持った。自分のバッティングをすることで手一杯というか…。

 そもそも星野ジャパンはセ・パのドリームチームという存在ではない。プロ野球、社会人野球、学生野球等々全野球選手たちの代表チームだったのだ。その自覚があれば「金への思いが弱かった」などとは口が裂けても言えまい。

 北島や吉田(女子レスリング)が背負っていた期待と重圧に比べれば星野ジャパンの覚悟はまだまだ甘い!

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北京オリンピック考

 北京オリンピックが終わってしまった。今年の夏は完全に終わった…。

 今日本屋で『北京オリンピックメダル完全予想』という本を見かけた。もちろん開幕前に出された本だ。「ほう、どれどれ」と上から目線で開いてみる。

 「野球、メダル確率85%」「ソフトボールメダル確率40%」「陸上男子400Mリレーメダル獲得率35%」…。ま、そういうことだそうだ。

 自分自身、中学生時代陸上部に所属し、リレーを走っていただけに「男子400Mリレー」の銅メダル獲得はすごく興奮した。「有力国が相次いで失格したからタナボタじゃん」と思う人もいるだろうが、100m9秒台で走れる選手を4人揃えたところでバトンが繋がらなくては何の意味も無いのがリレーである。ちなみに100mの日本記録は10秒フラット。このタイムで走れる日本人4人が仮にリレーチームを組んだとして、単純に4倍したら400mは40秒ちょうど。しかし実際のリレーの日本記録は38秒03(北京五輪決勝での日本チームのタイムは38秒15)。このタイム差はチームワーク力の数値である。

 開幕前から懸念されていた柔道VSJUDO。結果はJUDOの圧勝と言える。いきなり足を取って来るJUDO。解説の篠原が外国人選手同士の試合中「つまんない柔道ですねぇ。」と話していたのが印象的だ。日本人選手もその戦法に苦戦したのは勿論だが、返し技を気にするあまり慎重になり過ぎていた感じもある。確かにカウンター狙いしかしてこない相手に技を仕掛けるのは勇気のいることだが、柔道を貫くならもっと積極的に技を出して欲しかった。

 先述したKEIRIN。解説の中野浩一の絶叫に涙した私だが、ソフトボール解説の宇津木妙子さんにも泣かされた。自分がずっと育ててきた競技の花開く時である。冷静になれという方が無理だ。

 新しい競技もなかなか面白かった。特にBMX(バイシクルモトクロス)。冬季五輪の新種目スノーボードクロスの自転車版のような感じか。

 最も期待していた野球。これについては言いたいことは山ほどある。別に枠を設けたい。

 次のオリンピックは2010年2月のカナダ・バンクーバー冬季五輪。今から時差が気になる。日本での放送時間はどんな感じか。そして2012年はローンドンッ(アニマル浜口風)。その次の夏季五輪、2016年。果たして日本での開催はなるのか。ライバルはシカゴ、リオデジャネイロ、マドリード。開催地決定は2009年10月2日!

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永井清史 銅メダル

 日本発祥のオリンピック競技。柔道競輪。しかしそれらは国際大会ではそれぞれJUDOKEIRINと表記され似て非なるものになってしまう。

 競輪の醍醐味はスピードや駆け引きと他の選手とのぶつかり合うような競り合い。しかしKEIRINでは競り合いが禁じられているのでスピードと駆け引きだけの争いになり、競輪好きからすると魅力はかなり減ってしまうし、おそらく選手からすれば片翼をもがれたままで戦うようなものになってしまうのではないか。

 それでも、プロの競輪選手がなぜオリンピックで、しかもお家芸で勝てないのか、多くの人はそう思ってしまう。日本柔道選手に感じるように…。

 そんな中、競輪選手永井清史が銅メダルを獲得した。改めて言うが、競輪はお家芸だがKEIRINは全く別物だ。そんな個人種目でメダルをとったことはまぎれもなく快挙である。

 しかしなぜどこもテレビ中継しないのか(特に競輪の特集番組をよく放送する日テレ)!。日が変わったNHK-BSの録画放送が自転車競技唯一の放送だが、できればこの快挙を生中継で見たかった…。

 が、結果を知って放送を見たのにも関わらずちょっと感涙してしまった。理由は解説者中野浩一の絶叫。彼は日本国内よりヨーロッパでの方が知名度が高いくらい自転車界では伝説的な人物。そんな彼が大声で永井に「入れ!そのままっ!ついてけついてけっ!」と指示を送る様子は「お家芸のKEIRINで結果を出さなくては」という重圧やプライド、周囲からの過度の期待を全てひっくるめた念願が叶う瞬間だったことを物語っていた。

 まだアジアチャンピオン北津留らが出場するスプリント競技が残っている。永井の快挙を競輪選手としての自信に変え、是非頑張ってほしい。テレビ局も是非頑張って予定を変え生中継してしてほしい。

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