虫歯の恐怖

 最近めっきり空気が冷たくなってきた。それを毎年いち早く感じ取るのは私の前歯である。

 昔虫歯になり治療した前歯。しかしそれ以来知覚過敏気味になり、特に、急に冷えた朝の空気には過敏に反応するようになった。

 先日、前歯の疼きと共に目が覚めた。今年もそんな季節になったか、と多少の不快感を覚えつつも毎年の風物詩的ムードでそれを迎えた。どうせ昼になって暖かくなってくれば治まるさ、と。そして体が寒さに慣れれば鎮まるさ、と…。

 しかし今年の疼きはなかなか治まるところを知らず、むしろどんどん痛みを増してくる。やっばいなぁ…、と思いつつ、やむを得ず解熱鎮痛剤で誤魔化すことにした。ま、多少長引いてるけど薬飲んで一晩すっきり眠れば大丈夫さ、と。

 3日目。遂に薬は何の効果ももたらさなくなった。痛みは脈打つように響いている。仕事から帰り、ネットで歯痛の応急処置を調べる。「歯医者に行く」以外で最もHITしたのが「ツボを押す。」藁にもすがる思いで試したが、やはり所詮藁だった…。更に「今治水」という古くからある薬。虫歯に塗布すればたちどころに痛みが消える代物らしい。これさえあればバラ色の人生再び、と思い薬局へ馬を飛ばした。そして手に入れた虫歯患者たちの「聖水」。早速痛いところに塗ってみる。独特の味が口に広がる。良薬口に苦し、効かなくても口に苦し…。

 もうすがるものはなくなった…。歯医者以外…。あぁ、行きたくない。

 とうとう、一睡もできなくなった。思い切って救急車でも呼ぼうか、というほど人生最大の危機。できることはパソコンでひたすら「痛みなく治療してくれそうな♥」近隣の歯医者を探すこと…。

 次の日、仕事を休む。痛みと戦い続け、身も心もボロボロだ。特に精神的に知覚過敏になっている。雪山で遭難しても虫歯持ちならきっと死なずに済む。徹夜で調べピックアップした歯医者は3つ。はやくて9時から。こんなに歯医者が待ち遠しかったことはない。8時を過ぎ、さっそく歯医者に電話。最初は最も痛みを与えなさそうな印象を持った所から……早くて午後5時の診察。もうそんなに戦えない…では人にやさしい歯医者第2位に電話。ここは10時からなのだが…、やはり電話に出ない。早過ぎるか。やむを得ず第3位に電話。11時ならOKとのこと。どうする、2位の診察開始を待つか、それとも妥協するか…歯の痛みを暫し忘れるほどの激しい葛藤!

 「お願いします」

 背に腹は代えられない。第2位が何時に受け入れてくれるかもわからない今、後手に回ってはそれこそ命取り。それにしても11時まではまだ3時間近くある。その時間も今の私には気の遠くなるような時間だ、いや気を失えるなら失いたい。

 というのは金曜日の話で、月曜である今、お陰様で、歯の痛みは治まった。しかし痛くない歯医者は存在しないことはよくわかった。治療前から出ていた熱は日曜昼まで38度から下がらずいまだに微熱が続き、あまりに長い時間歯痛と戦ったせいか現在顔に多少のマヒが表れている。「虫歯は怖いよ」とはよく聞くが、今回ほど身にしみたことはない。でもやっぱり歯医者も怖い。

 

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コーヒーと酒をめぐる

 以前細く短く、しかし濃密に営んでいた我が店「モダンタイムス」。この店のサブタイトルは「コーヒーと酒と古本」だった。

 地元八千代台。コーヒースタンドはあれどストレートコーヒーを飲めるような本格的な喫茶店は、絶滅状態にある。

 そんな中、我が家はコーヒーブームの真っただ中にある。きっかけは妻。妻がなぜ急にコーヒーにのめり込んだのかは不明だが、コーヒーを特集した雑誌を立て続けに買ってきた。それを横目に見ながら私の中のコーヒー熱にもがついた。こうなると我が家は手がつけられない。普段なら、熱しやすい私を諌める役にある妻も今回は一緒に盛り上がっているのでとことん深みにはまっていくだけである。

 コーヒーサーバーもドリッパーもペーパーも手挽きのミルもついでにコーヒーメーカーも更にサイフォンも(物置からひっぱりだせば…)全てそろっている。ないモノはコーヒー豆と(本当はどこかにあるはずの)コーヒーポットだけである。

 今回はそれを手に入れる旅に出た。

 まず向かったのは吉原パラダイスのほど近く、日本堤にあるカフェ「バッハ」。2000円台で泊まれる宿に挟まれ佇む本格コーヒーの名店である。

 座るとすぐに店員さんがコーヒーの説明をしてくれた。一見丸出しだっただろうか。でもその配慮が嬉しい。お薦めの1杯650円のコーヒーと看板メニュー「バッハブレンド」、小腹が空いたのでトーストを注文。やはり一見丸出しか。

 店内には挽かれたコーヒー豆の香りとトーストの香ばしい匂いが最高のアロマとなって漂っている。久々に飲むお店の挽きたて淹れたてのコーヒー。やはりしみるようにうまい。家で入れる濃いめのコーヒーが下品に感じてしまう。

 帰り際、レジで別の店員さんに「どちらからお出でですか?」と声をかけられ「コーヒー豆の方はいかがですか?」と勧められる。こちらもそのつもりでタイミングをはかっていただけに渡りに船。忙しい中丁寧にいろんな豆の説明をしてもらい、2種類購入。100グラムで安い物でも700円前後するので我が家計的にはやや高めだが、焙煎したてのいい豆もなかなか手に入らないこのご時世、たまにはスーパーでは手に入らないいい豆も家で味わいたい。

 本来なら、目と鼻の先にある大好きな酒場「丸千葉」に寄りたいところだが、今日は予定がびっしり。後ろ髪を思いっきり引かれつつ南千住から北千住へ移動。

 もう一丁喫茶店へ。飲み屋街の奥にある喫茶「蔵」Dscf3267 文字通り古い蔵を使った喫茶店。名物ホットサンドと共にコーヒーを頂く。コーヒースタンドチェーンはどこも洋風な感じを受けるのだが、古い喫茶店に入ると昭和の日本を感じる。ここでは帰り際、サービスで千代紙(?)でおられた楊枝入れをもらった。そんな心遣いが嬉しい。

 本来なら、北千住の名店「おおはし」の牛煮込みで一杯いきたいところだが、今日は予定がびっしり。だいぶ抜けた後ろ髪を更にひっぱられつつ浅草へ移動。

 ちょいと場外馬券場に寄り道して田原町方面へ。明日の朝食。美味しいコーヒーを手に入れたのでそれに合わせて美味しいパンを…、ということで「ペリカンのパン」屋さんへ。着いた3時頃にはほとんど売り切れ状態。それでも食パンと最後のロールパンを運よく手に入れた。

 更に歩いてかっぱ橋道具街。妻が切望していた野田琺瑯(ホーロー)製のコーヒーポット。地元のホームセンターでは全くお目にかかれなかったが、さすがかっぱ橋 最初に入ったお店でいきなり発見。Dscf3269_2 一応価格調査とばかりに何店か回り、結局最初のお店で購入。雨も降ってきたので循環バス「めぐりん」で脱出。

 さて、そろそろバータイム。今日は初訪問のお店へ。御徒町でバスを降り、スーパー「吉池」向かいにある「味の笛」。経営も吉池だったと記憶するが…。1階は立ち飲み、2階は椅子席となっている。階段を上がる途中すでにガヤガヤと賑わった気配を感じる。なんとか席を見つけ早速注文。ここは料金先払い制。カウンターに使い捨ての発砲トレーに乗せられた肴がずらりと並んでいる。私が理想とする「大人の駄菓子屋」を完全に具現化している。あれこれと迷うおじちゃんたち、すっかり子供の表情だ。プラスチックカップに注がれる生ビールは何と250円。300円のマグロぶつとタコ刺し盛り、200円のジャガイモのカレー炒め。焼き鳥も焼き魚もある。それらはもちろん厨房で温めなおしてくれる。のんべいには何とも楽しいお店だ。

 せっかくなので立ち飲み「たきおか」へ河岸をかえる。最近新顔の向かいのお店ばかり行っていたのでちょっとご無沙汰気味。やはりこちらの喧騒のほうが落ち着くなぁ…。

 最後はイブニングライナーでいつもの缶チューハイ。妻は缶を空け即爆睡。おかげで2本丸まる飲む羽目に…。時間はまだ7時前。酔い覚ましに明朝はいいコーヒーが待っている。

   

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再びの大誤算

 久々に平日休みが取れることになった。午前中に集団検診があり、そのついでの臨時休業♪

 さてこの絶好機どこへ行こうか…とあれこれ考えを巡らす。土日休業の酒場、平日でしかお目にかかれない逸品を備える酒場……。

 そんなこんな1カ月以上も前からウキウキしながら酒場の雑誌やらインターネットを眺めていたのだが…(本命は立石・宇ち多゛のレバナマタンナマお酢か…)。

 バリウム飲んだ日はアルコール厳禁!

 知らなかった…。そんな鉄則があったなんて…。数年前にバリウム飲んだ時はどうしたろう?なんでもバリウムがアルコールと反応して固まってしまうらしい。そんなことを聞かされては怖くて酒など飲めない。そもそもバリウム・発泡剤自体が怖くて仕方ないのに…。それを乗り越えた自分へのご褒美が砂の城のようにさらりと崩れ去ってしまった…。

 

 バリウムに合うアテは何だろうか…(涙)

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先走りの代償

 久々ひとりの土曜。惰眠を貪りながら今日1日の予定に考えを巡らす。

 定番はぶらりとひとり街歩き。いい酒場のある街に狙いを絞って強引に観光をこじつける。

 ところが昨夜の酒が抜け切らずどうも胃も腰も重い。しかし腹は減った。ここは一発どかんと辛いものでも食べて、心身をリフレッシュさせよう、と一念発起布団を出た。

 向かったのは亀戸。お目当ては辛旨ラーメンの代名詞的お店「蒙古タンメン中本」。パソコンで場所と食べるべきメニューも確認。全身に激辛ラーメンに挑むべき闘志が宿ってきた。

 しかし…。社員研修のため臨時休業……

 激辛ラーメンに沸き立つ胃液は、そしてこの失望感と怒りはどこへ向けたらいいのだろう。そして何よりこの空腹感…。

 気づけば「亀戸餃子」の暖簾をくぐっていた。昼時なのに珍しく待つ人もなくすんなりと席に通された。ビールの大びんを頼み、ビールと共に1枚目の餃子が運ばれた。このテンポがいい。

 猫舌で、普段なら暫し「おあずけ」なのだが、ここまで腹が減っていてはもう待ちきれない。アッツアツの餃子を辛子醤油で冷ましつつひと口にほおり込む。皮は冷めたが餡はまだアツアツ。それをビールでキューッと冷やす。ビールと餃子のコンビは馳浩・佐々木健介コンビのように絶妙だ。

 ややお腹が膨れたのでビールから老酒に切り替え、気づけば7皿重ねていた。数でいえば35個。とはいっても小振りで味もさっぱりしているのでもたれるほどの満腹感は皆無。ラーメンよりだいぶ高くついたがそれでも2600円。

 外出中の妻と船橋で待ち合わせたので、それまで時間つぶしにまんが喫茶へと向かう。初めて入るそこは「和」を強調した佇まいで、店内にはお香が漂っていて非常に落ち着く。何がいいって我が家お定まりの酒場、船橋・一平の目の前なのが素晴らしい。

 最近の我が家には「いっぺる」という述語がある。「今日、俺ちょっといっぺってくるからさ。」「久々にいっぺりたいな。」「きょう、いっぺちゃおうか」等々…。それは「一平に行く」の同義語である。

 19時に暖簾をくぐったが満席で無理やり席を空けてもらった。店のあんちゃんと周辺のお客さんに感謝しつつ久々のいっぺリング。300円の生ビールからはじめてホッピー、名物210円酎ハイへと進む。

 席のご近所さんとの話も弾み、2時間ほど過ごし、握手を交わし楽しく退店。

 十分当初の喪失感は補えた気がする。

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牛久大仏と背比べ

 先日、約5,6年ぶりに牛久大仏へ行った。

 やはりでかい。絶対身長がまだ伸びているに違いない。

 牛久大仏の高さは台座を入れてなんと120mDscf3233

 今夏、お台場で展示された等身大ガンダム。彼は18m。牛久大仏の掌と同じ大きさらしい。そりゃぁでかいはずだ…。025 (写真では互角に映るが実は彼の掌の上…)

 ちなみにサイコガンダムは約40m。ビク・ザムが約60mでこれでもまだ大仏の半分。メガ粒子砲も効かない恐れがある。

 ウルトラマン。自由に身長を変えられるようだが、通常40mで活動しているようだ。

 ゴジラは50m、ガメラは60m。

 コンバトラーVは、身長ぉ57m~体重~550t♪

 先日行った五稜郭タワーですら避雷針込みで107mだ。

 いざとなったら地球を守ってくれるかもしれない。

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シルバーウィーク旅行記・・・終

 さて最終日の朝。ホテルで朝食の後身支度整え出発。この日はわが夫婦では禁じ手となっている自動車での観光。運転は奥様にお願いし、私はナビ。といってもカーナビ装備のレンタカーを手配してあるので、ただのお荷物と化しているのだが…。

 今日の観光先は私のたっての希望。どう調べても公共の交通手段では行けそうにない場所(行けるのだが最寄りバス停から徒歩45分…)なので、やむを得ずの禁じ手解禁。

 まずは駅で昼飯用に駅弁を購入。八戸には有名な「八戸小唄寿司」がある。これは外せない!

 いよいよレンタカーへ。緊張気味の妻。恐縮する夫。私のわがままのためにごめんなさい…。

 向かう先は八戸から30~40キロほど離れた新郷村(しんごうむら)というところ。ここにはとある伝説が残されている。それをめぐる旅だ。

 道は混むことなく、順調に目的地へ。妻の緊張も解け始めた。私のほうは…と言えば腕にこの世で1番大嫌いな毛虫が這う、という記録的大事件が発生し動悸が治まらない。小さな綿ぼこりが舞うだけでビクッとする始末…。

 約1時間半。最初の目的地である「キリストの墓」に到着。キリストの墓ーーっ!?と知らない人は思うだろうが、この村には「キリストがここを訪れ、後にここで息を引き取った」という伝説が残されている。まぁどこまでそれを信じているのかはわからないが、村に古くから伝わる風習にその伝説を物語る痕跡が残されているのだという。084

 ちょっとした資料館も併設されているのでそれを見つつ次の伝説の地へ。

 次に訪れたのはそこからほど近いピラミッド……。ピラミッドォーーッ!?と常識人は思うだろうが、この村には「ここはエジプトのものより古い、日本のピラミッド。」とされる場所がある。カーナビでも「大石神ピラミッド」とちゃんと表示されていた。090

 砂利の山道の途中に小さな鳥居が建ち、そこにいくつかの巨石が転がっている。それがピラミッドの痕跡。さらにその先、急な山道を徒歩で15分ほど上がったところに巨石群がある。それこそが何者かによって積み上げられた人工的な石塔=ピラミッドということらしい。

 山道を登る途中、すれ違った男性に「この上に何があるんですか?」と尋ねたら「大きな石があったよ」と返ってきたが…確かにそうとしか説明のしようのない大石神ピラミッド。

 後で我々も別の観光客に「この先には何があるんですか?」と聞かれたが確かに「大きな石です」としか答えられなかった…。しかしその観光客「行く価値ありますか?」とも聞いてきた。「……どうでしょう。急な山道があって…、その先なので…。」と答えたらそのまま車で引き返して行った。伝説を信じる者には価値が大ありなのだが…。

 この二つの伝説の元となったのは『竹内文書』なる古文書。高橋克彦氏が著した『竜の棺』という伝奇ミステリー小説でこの古文書の存在を知って以来、いろいろ文献を読み漁り、「キリストの墓」や「日本のピラミッド」は是非とも行ってみたい地であった。まさにこの日は大願成就の1日となった。

 時間はそろそろお昼時。買っておいた駅弁を味わうべく更に車を進め「間木ノ平グリーンパーク」へ。道の駅も併設するここにはキャンプ場や牧場もある。ここで手に入る「飲むヨーグルトプレミアム」は超濃厚なのに甘すぎずすっきりとして飲みやすいという絶品。我らもしっかり購入。

 食欲を満たせば、車という大荷物とはさっさとおさらば、とばかりに一路八戸へ。3時前には車を返し、駅からバスで「八食センター」という市場へ。

 ここは魚屋を中心に青果、肉、物産店が軒を連ね、県内外からの買いもの客でごった返している。我らも函館で見送った土産品を物色することにする。

 目当てはサンマ。近所のスーパーでは手に入らない(函館でも手に入らなかったが)プリップリの大サンマを何としても手に入れようと…あるある♪見事なサンマがあちこちで売られている。1匹200円位が相場か。近所のスーパーで買う1匹98円のサンマを2匹食うのとは訳が違う(はず)。

 ひと通り土産を買った後は、自分たちのおやつを購入。まずはやっぱり大サンマ。それにサザエ、ハマグリもいいねぇ。エビ?妻が苦手だからとんと御無沙汰だったが買いましょう買いましょう。牡蠣もいいねぇ……。何のことか?

 実はここには「七輪村」といって、市場内で買ったものをその場で炭火で焼いて食べられるエリアがあるのだっ!2時間の利用で大人ひとりたったの200円!!しかも調味料類も付いてくる。お、あそこのおじさんは牡蠣を大量に買い込んでるぞ。む、あそこの若者は肉で白飯ときたか。って向かいのあんちゃん、焦げてる焦げてる…。なんてあちこちで上がる歓声と煙を眺めながら、こちらも網の上に買ったおやつたちを並べていく。もちろん今日はここまで我慢してきたビールも解禁。これがなくっちゃねぇ。気がきくことにアルコールもちゃんと販売されていて、生ビールも大手4銘柄、フルに揃っている(笑)。094

 これですべての行程が終了。あとは八戸から一気に上野へ引き返すだけ。何ともさびしいが久々の充足感。帰ればまたあのサンマが食べられる。

 次のシルバーウィークは6年後。それまでしっかりと節制して…今からどこ行くか考えよう。今度こそ広島、いや思い切って九州。金沢辺りもいいなぁ。南東北も攻めるか。うーん、うーん…。旅の醍醐味は予定をたてるときにある。 

 

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シルバーウィーク旅行記・・・③

 函館の朝。この日もいい天気。早めのチェックアウトを済ませ函館駅すぐそばの朝市で朝食。そのまま魚市場をぶらぶらするも人の多さと店員さんの「蟹どう?カニ?」の押しの強さに腰が引けフェードアウト。早めに次の目的地五稜郭へ。

 駅から市電で五稜郭公園前まで。路面電車のある街はなんかいい。ま、車の運転は大変そうだけど…。途中「千代台」という駅に出会う。私が住むのは「八千代台」。何か親近感…。

 五稜郭。懐に入っては何が五稜か(?)わからないので、まずタワーに上る。なるほど五稜郭。綺麗な緑の星型が現れる。逆の方角には一面の海が光っている。大好きなトシちゃんにもきちんとご挨拶。041

 今日はちと忙しい。早めのお昼に函館ラーメンを堪能し、再びスーパー白鳥で本州へ。今度はきちんとビールを仕入れる。もちろんサッポロクラシック

 再び車窓一面の海に見とれつつ、ほどなく列車は青函トンネルへ。午後3時チョイ手前、青森到着。今日はここで一旦下車。目指すは縄文浪漫「三内丸山遺跡」路線バスで20分、一見何の変哲もない博物館で下車。しかし中庭とでも表現したらいいのだろうか、そこにはまぎれもなく縄文時代があった。回りの喧騒から解き放たれ自分自身ギャートルズにでも変身したかのような気にさせられる(あんなギャーギャー騒がしくはないが…)。072 063

 約2時間、縄文の風に包まれ再び青森から特急に乗る。小腹がすいたが目に留まるような駅弁は既に無く、止む無く笹かま系なおつまみをいくつか買い込む。メインは奥入瀬ビール。

 午後8時手前。今日の宿泊地八戸到着。しかし新幹線駅とは思えないほど周囲は静か。この日は日曜日のせいか、店もほとんどシャッターを下ろしている。無事酒にありつけるか…。

 宿に荷物を置き、即出動!風がひんやりとしている。辺りを見回すと2,3軒暖簾を掲げていた。そのうちの1軒、「せんべい汁」と大きく謳っているお店をチョイス。

 とりあえずのビールでご挨拶しつつ、お目当てのせんべい汁、漬物盛、函館で食べ損ねたイカ刺し、そして青森でぜひ食べたかったニンニク揚げ を注文。漬物にはなぜかキムチが…珍しいな、と思いつつひと口。辛さより甘さが目立つが、複雑な味が絡み合ってレベルが高い。郷土料理せんべい汁は鶏の出汁が効いててウマイ。柔らかくなったせんべいはもちもちとした食感と香ばしさをしっかり保っている。078 そして青森のニンニク揚げ。箸で殻(?)をむくと、明らかに自宅近所の居酒屋ではお目にかかれないような、ぷっくりとした立派な実がゴロッと出てきた。味もホクホクしてて堪らない。076

 函館の夜に続き、熱燗に切り替え更に飲み進める。締めは焼きそば。ベースはソースだが何かのダシが効いていてつまみにぴったり。飲み屋の焼きそばと喫茶店の焼きそば。見た目は同じで、どちらも大好きなのだが何かが違う。果たして何が違うのだろう。

 宿に戻り再び宿酒。肴は電車の警笛とレール音。明日で旅も終り。寂しさが一層募る八戸の夜。 つづく

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シルバーウィーク旅行記・・・②

  八戸からは特急スーパー白鳥で青函トンネルをくぐり函館へ。乗り換え時間が少なかったせいもあり買い出しできず、更に車内は超満員で車内販売もなく、アルコールなしの3時間となった。我ら夫婦には拷問である。

 唯一の慰めは車窓に広がる真っ青な海。 特に北海道に入ってからの蟹田駅付近は見事。あれほど近い距離で車窓から海を眺めたのは初めてのこと。ビデオもつい回しっぱなしになる。052

 函館についたのは日もすっかり暮れた午後7時半近く。宿に荷物だけ置き、即外出。まるであばれはっちゃく…。まずはお酒?特急でお預けを食らった分すぐにでもそう行きたいところだが、ぐっと堪え、わが夫婦には珍しく団子より花

 向かったのは世界一の夜景が望める函館山。函館駅から市電に乗り、更に急坂を10分ほど歩いてロープウェイ乗り場へ。すでに眼下には街の明かりが広がっている。

 マッチ箱のような四角いゴンドラで3分。024見事な街のイルミネーションが視界を覆い尽くす。ビデオやデジカメで何とか記録を残そうとするが、やっぱり無理。網膜と脳裏と心にしっかり記憶として写し撮るしかない。

 再び山麓へ戻れば気持ちは一気に花から団子へ。繁華街にある、地元で数店を展開しているチェーンの居酒屋へ。

 まずはビール。北海道といえば限定のサッポロクラシック。あわせて北海の海の幸を何品か。027更に普段食べ付けている焼きサンマも敢えて注文。

 やはり魚介には日本酒、ということになって熱燗に切り替える。ウニはもちろん、鮭の血合の塩辛だというメフンも日本酒にピッタリだ。やがて登場したサンマは通常の倍くらいはあろうか、というほどの厚み。こういう普段食べ慣れているものを旅先で食べ比べてみるのもまた楽しい。

 いい気分で宿へ。さすが北海道。風が冷たいが熱燗で火照った顔には心地よい。宿に帰りデザート代わりにサッポロクラシック缶をぐびり。明日は早起きして朝市だ。031 つづく。

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シルバーウィーク旅行記・・・①

 断念した広島旅行に代わって浮上したのは東北旅行。一気に思いは本州東へ。

 というのも「3連休パス」というJR東日本のイベント切符の存在を思い出したから。3連休の間、JR東日本の新幹線(東海道を除く)・特急等すべての列車が乗り放題、という切符、1枚26,000円。詳細は省く。

 広島とは逆に私自身が未踏の地である東北地方。行きたいところは山ほどある。が、どうせフリー切符で行くなら少しでも遠くへ、ということで目的地を青森・岩手、そして切符の有効区間の最北端函館に絞る(3日間で3道県じゃ全然絞れていないが…)。

 そして初日。まずは上野朝8時発の東北新幹線に乗って「盛岡」を目指す。駅弁肴にビールで乾杯。盛岡到着後大仕事が待っているので(?)、日本酒高清水に切り替える。時計はまだ9時前…。いやぁ、旅ですなぁ…。

 10時半手前、無事盛岡到着。日は照りつけているがカラッとしていて気持ちがいい。緑も色濃く見える。

 盛岡城跡公園付近をぶ~らぶらしながらお昼、予約しておいた東家さんへ。盛岡を選んだ最大の目的はわんこそば体験。もう少し若ければわんこそば挑戦と意気込んだところだが、いかんせん食がだいぶ細くなった。体験程度にトーンを低くして暖簾をくぐる。

 お店の人がそばを掛け声と共にお椀に放り込み、あいたお椀をどんどん重ねていく、よくテレビでみるコースは3150円。そば以外に箸休めの刺身や多種多彩の薬味がセット。さぁ、このために新幹線でもビールを控え、日本酒に切り替えてきた。いざっ!006

  別に早食いしなきゃいけないわけではない。が何となく雰囲気に飲まれ、丸呑みに近い状態でそばをバキュームし続け、65杯にて終了。一方妻は、と言えばマイペースにそばをモグモグと食べ続け5分後46杯にて終了。ちなみに成人男性50杯、女性30杯が平均とか。80杯くらいは行きたかったが…。

 014腹ごなしに再び市街地をぶらぶら。016今日はすこぶる気持ち良い陽気だ。 

 

←もりおか啄木・賢治青春館と道端の謎のオブジェ

 

 午後3時半。再び電車に乗り込み八戸を経由して一気に函館へと向かう。 つづく

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シルバーウィーク旅行記 序章

 久々大旅行に出かけることにした。1泊旅行はチョボチョボしていたのだが、夫婦二人での大型旅行は新婚旅行の四国以来…。

 「命の洗濯」とはよく言ったもので、この歳にもなれば心身ともにだいぶすり減ってくる。たまには身の回りのしがらみから抜け、いわゆる現実逃避をはかりたくなるもの。ちょっとした「リセット行為」。

 そんなわけでお盆休みもほぼ家のみ(=家飲み)で時間を費やしたことだし、思い切って旅に出ることにした。

 問題はどこに行くか。

 旅というのはこの計画段階が1番の醍醐味だ。日程が迫るにつれ、金銭面での現実、(行く前から)帰った後の虚無感にさいなまれてしまう。

 東か西か北か南か…。わが夫婦には海外志向はないので行先は国内限定。酒飲みなのでいくら高速1000円でも(仮に無料化されても)自動車旅行の発想もない。よって専ら時刻表とのにらめっこによる会議になる。

 そして浮かんだのが広島旅行。私は2度訪れているが、妻は未踏の地。原爆ドームや資料館、日本三景にも数えられる宮島を是非見ておきたいという。加えて私の趣味であるギャンブルから宮島競艇・福山競馬をトッピング。そしてメインは共通の趣味(?)であるアンクルトリスの博物館訪問。

 何とも盛りだくさんなプランではないか。しかしこの案は廃案となった。時間の効率が悪かったことと予算を大幅にオーバーしてしまったのが原因。大型連休なので特に宿が高かった。

 代わって浮上した第二案。それは……。 つづく

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